選択的夫婦別姓が話題です。推進派はデメリットは無いと主張しますが、それは嘘です。ここでは、隠されたデメリットや制度上の問題点、必要性の無さを、あえて「日本の伝統」という言葉を使わずにまとめます。
目次
改姓で揉めるカップルは、間違いなく子の姓でも揉める
夫婦別姓の場合、子の姓は両親の姓のどちらかになりますが、もし子の姓が自分と違った場合、その人は家族で独りぼっちの姓になります。
さらに兄弟が出来た時、今度は自分のためだけに、兄弟バラバラの姓にするのでしょうか。それとも兄弟を同じ姓にして、自分がさらに孤立するのでしょうか。
これらは夫婦間だけの問題ではなく、実家も関わる大問題に発展する可能性も多いにあります。
「自分の姓を変えるのが嫌」という人達は結局、自分達のワガママのために子供を巻き添えにしてるのです。
結婚生活では他人と生活を共にしますから、我慢や譲歩の日々が延々と続きます(それを乗り越えた先に幸せがあるのですが)。苗字ひとつ変える我慢ができないのであれば、そもそも結婚するべきで無いのです。
別姓を選択する事は問題の解決では無く、「問題を先送り」にしているだけなのです。
「それくらい問題では無い」と言ってくる賛成派がごく稀に居ますが、そういう人には「”夫婦が改姓する事”こそ問題の無い事だ」と言ってやりましょう。
– – 海外での子供の姓はどうなってるか?
一つの例として、フランスでは子供が産まれた場合、95%は父親の姓を子供につけているそうです。これは、95%の家庭で母親だけが別姓であるとも言えます。海外には複合姓なども存在するので、婚姻制度は一概にまとめる事はできません。何でも海外にあわせるというのは不可能ですし、多様化によって孤立する人も出てくる事もよく考えるべきです。ちなみに中国や韓国の夫婦別姓については子の姓は全て父親のものとなり、女性が家族から疎外されているという一面があります。
産まれてくる子供に選択の苦痛を強いる事になる
両親が別姓だった事により、親が選んだ姓に対し子が疑問を持つとどうなるのでしょうか。
推進派は「子は、15歳か成人した際に選択できるようにすれば良い」と軽く言いますが、そんなに簡単ではありません。
母の姓だった子が、父の姓に変わる事を願った時、家族の関係に影響が出ないと断言できますか?(普通、母は多少なりともショックでしょう)
これほどの重大な選択を子に強要し、そこに生まれる苦痛は無視するのでしょうか。最初から家族同姓のほうが良くないでしょうか。
家族になるのであれば、別姓を選択し、問題を先送りにするべきでは無いのです。将来、子にシワ寄せがいくという事実を深く考えてください。
日本全体への影響「日本の家族は皆同姓」という前提が無くなると言う事
今まで色々説明しましたが、それでも賛成派は「選べるわけだからいいじゃないか!嫌な人は同姓にすれば良いだけだ!誰にも迷惑はかからない!」と言ってくるでしょう。
しかし、これは罠です。日本全体に影響を及ぼす事も多々、あります。
まず、選択制とは言えこの法案が通ると「家族が姓を一つに定める」という原則が無くなった状況になります。
これにより姓は「家」では無く「個人」を指し示す事になりますが、それにも関わらず、産まれた子が夫か妻のどちらかの姓を継がなければならないというのはなぜなのでしょうか。
夫婦別姓家族が増えてくると、これらの疑問を持つ人が多数現れるでしょう。
夫婦が「家の姓から解放」されるという事は、いずれ、子も「親の姓から解放」されるという事です。それはすなわち、日本の戸籍制度の崩壊へと繋がります。
さらに、他にも多くの問題があります。↓
– – 偽装結婚や偽装離婚を利用した詐欺が容易になる
偽装結婚というと、外国人が日本国籍目的というイメージがありますが、架空の扶養を用いて脱税する目的や、あるいは贈与税脱税のため、偽装結婚の後、更に偽装離婚をするケース等があります。
また結婚詐欺も容易になるでしょう。結婚する意思が無いにもかかわらず、結婚を餌にして異性を騙して金品を巻き上げたりします。今までの結婚詐欺の場合、結婚すると姓が変わるため、結婚する直前で連絡が取れなくなるパターンが多いのですが、選択的夫婦別姓が実現してしまうと、別姓のままで良いため、とりあえず籍を入れて相手を安心させから逃げるパターンや、財産分与目的で別居したまま結婚するというパターンもあり得るかもしれません。また、既婚者が結婚している事を隠しながら相手に近付くパターンも考えられるでしょう。これらの詐欺や事件が増える事はあっても、減る事は確実にありません。
– -「病院など」の家族確認時に支障が出る
病院では手術の同意などは配偶者や親族でなければなりませんが、姓が同一な現在では確認は容易です。しかしその前提が崩れてしまうと、結婚している事を証明する為に、住民票や何らかの証明書を用意しなければいけなくなります。同姓を選んだ夫婦も巻き添えをくらい、証明書を提出しなければならない事例が出てくるかもしれません。姓を変えずに喜ぶ人達は、その後の面倒な部分から目を背けてます。これは正に問題の先送りです。
事実婚で事足りる、選択的夫婦別姓の必要性の無さと賛成派への反論
「多様化」や「選択」という美辞麗句に騙されないで
夫婦別姓の推進派はしきりに「多様化」を訴えます。また多くの人は「選択制なら私は同姓を選べば良いだけだし、別にどうでも良い」という意見も多く見られます。
しかし、何でも選択が良いのであれば、選択的一夫多妻や選択的一妻多夫という法令はどうでしょうか。そうなるとLGBTも入ってくるでしょう。男性同士も結婚できるようになり、最終的には年齢制限も無くなるかもしれません。職場の男性同士で節税の為に結婚する者。さらに節税の為に大人数で徒党を組んで結婚する者。節税の為に近所の子供と結婚し、その親に手数料を少々払う者も現れます。それは「結婚」という制度の崩壊を意味します。
どうしても姓を変えたくない!とカップル双方が言うのなら「事実婚」で良いのです。事実婚であれば男女カップルは完全に対等な関係です。気に入らなければすぐ他人に戻れます。
ここからは私の個人的な考えですが「結婚」とは、2人の愛を社会に認めてもらう為の「契約」だと思います。契約する為に強い意思を証明(改姓)し、社会は税制等の優遇措置を与えます。
契約なんてしなくても、その愛が本物であれば事実婚で良いと思います。書類を用意して社会に認めてもらわなくても、自分達が認め合っていれば良いでは無いですか。
それでも、「社会に認めてもらいたい」「私達を祝福してほしい」と強く思うのなら、どちらかが改姓するくらいの義務は負いましょう。義務も負わずに「認めろ」と言うのは甚だおかしい話です。
多様化というと何でも素晴らしく聞こえますが、誰でも簡単に結婚できるようにしてしまい、結婚の価値を落とさないでください。
結婚が神聖で、素晴らしいものであり続けるためには、私達の不断の努力が必要なのです。
あなたのようにお考えになるのであれば、夫婦同姓を選べば良い。
選択的夫婦別姓制度は、当事者の考えで、姓を選択できる制度です。
同姓がいいか、別姓がいいかの議論ではありません。
それに対して、現行の日本の制度は、姓を選択できないから問題なのであり、別姓を希望する方たちに、意に反する
ことを強いているのが問題ないなのです。
全然読んでませんね。同姓夫婦にも影響が出かねないからダメだって言ってるんですよ。選択できるから「デメリットは無い」なんて詐欺師のようなデマはやめなさい
とても纏まっていて分かりやすかったです。ありがとうございます!
読んで頂いて、どうもありがとうございます!
間違いなく…?
根拠が欠片もありませんね(蔑)。
私の自論ではございますが、それに至る理由・根拠は示しております。
よくお読みになってからご批判ください。
結婚は神聖なもの…(呆)?
結婚の何処に神秘性があるのですか?
下らないブログですね。
申し訳ありません。私の中では神聖なものでしたので、自論として申しました。
ただ、神聖とは書いてますが神秘性うんぬんは書いておりませんし、神聖というワードが登場するのも最後の1行に1回だけです。
いかにも私が精神論や感情論だけでブログを書いたかのように印象付けるのは辞めて頂きたいと思います。
7割方納得できましたが、
「職場の男性同士で節税の為に結婚する者。」のあたりは流石に妄想が過ぎるかな。それがおこるのなら同性同士ではなくても今の制度ですでに愛のない結婚をする人達がもっといるはずです。もしかして私が知らないだけよくある話…?そんなことないと思うけどな…
男性と女性しか出来なかった結婚の範囲が、男性男性や女性女性など、広範囲に広がる訳で、さらには改姓もしなくて良いとなると、する人は増えるかも知れませんね。明らかにハードルが下がる訳ですから「悪用される訳ない」「妄想だ」と性善説を信じずに悪用されない制度作りも検討するべきだと思います。※完全な悪用禁止となると無理がありますので、どこで線引きをするかが重要ですね
男性同士で節税の為に結婚する者。
そうですよね。紙切れ一枚で、どちらかの戸籍に加わるか加わらないかだけがチェックポイントの日本の戸籍・超簡単な婚姻で、婚姻関係が結ばれるだけで優遇されまくることが山ほどある日本の婚姻制度、むしろ悪用されない方が不自然だわな。現状ですら、偽装結婚が何十万件ってあるのにね。偽装って他人からどうやって見比べて捕まってるのか素人からしたらナゾなんだが捕まってる人らいっぱいいるよね現状でも。
選択的夫婦別姓のメリットは嘘だらけ!と、こちらの記事を読みました、選択的夫婦別姓賛成派の者です。
反対派の方の意見として、論理的に考えて詐欺が増えることと、家族確認の手間が増えることで迷惑を被るから反対だ、ということを知れてよかったです。ありがとうございます。
読んで頂いてどうもありがとうございます
自民党新総裁候補、河野太郎氏が選択性夫婦別姓を推進したい考えのようで、「具体的にデメリットがあるなら教えてほしい」とまで言ってますが、彼のキナ臭い話を知るにつれ、なるほどな…と腑に落ちる思いです。
そもそも苗字を父母のどちらかから受け継がなければならないという常識を疑った方がいいね
15-18辺りになったら自分で新しく苗字を作れるようにしましょう
というか任意の回数まで自分の名前を変えられるようにしちゃいましょうよいっそのこと
血縁関係の確認はマイナンバーで管理すればいいだけの話です、そこまで拘る事でもないです
伝統的家族観(笑)みたいな美辞麗句(大日本帝国時代の、ね)で旧態依然とした体制を支持する保守のジジババ連中には理解できないですかね、この話
同姓の夫婦まで家族確認の手間が増えるっていうのはそれこそわがままだと思いますね。
そもそも「同姓=家族の証」って考えが安直です。
そんな証が無いと家族になれないなんてかわいそうな人だなと思ってしまいます。
同姓じゃなきゃダメだ!っていう人の意見を聞くほど「現行の制度で結婚なんてするもんじゃない」と思います。
子供がかわいそうっていう意見も納得できません。
同姓婚の両親が離婚・再婚を繰り返したら?その度に子供の苗字もころころ変わるのだって面倒くさいですよね?
実際3組に2組は離婚する世の中なら、どれだけの人が苗字をころころ変えているのだろう?
結婚なんて神聖でも何でもない、人と人が生活する上での協力関係を結ぶだけの個人の、正に「契約」でしかない。